《ご質問》なぜ痛みの量・場所・質が変わていくの?

こんにちは!院長の吉村徳介です。

寒くなったかと思うと暖かくなったり
身体には少々こたえる季節です。

さて、最近来られた方からのご質問。

3回目の治療のときのこと。
「腰が楽になったら肩が痛いのを感じるようになった」

こんな時、あなたならどう感じますか?

「腰が楽になったと思ったのに残念」
と感じる方もいると思います。

状況をきちんと把握する必要もありますが
実は治療が進むとよくあることなんですね。

今日は「なぜ痛みの強さ、場所・質が変わるのか」について書きます。

清潔感があると評判の整体院
風邪の季節はティートリーを焚いています。

改善過程でよくある3つの反応

治療が進んでくると
「単純に痛み・症状の強さがマシになる」

これだけならいいのですが、
こんな経験したことありませんか?

  • 痛みの場所が変わる
    →腰が痛かったのに、お尻に痛みが移る
  • 違う症状が出る
    →めまいが落ち着いたら肩こりが出てきた
  • 痛みの性質が変わる
    →ズキズキ痛かったのが、鈍痛に変わった

これはなぜ起きてしまうのかというと、
「状態が良くなりつつある」ということです。

そう、良くなってきているから感じる反応です。

もちろん悪くなって出てる場合もあるので、そこは状況をしっかり把握する必要はあります。

しかし、きちんと施術して、セルフケアをされて、日常の冷えや動作に気を付けていれば、まず「いい反応」と前向きにとらえていいです。

とは言ってもどんなメカニズムでなるのでしょうか。

痛みの場所が変わる

《腰痛で右の肩こりもある》方を例にします。

その方の主訴(メインな症状)は腰で
2番目の症状として右肩こりがある状態です。

治療やセルフケアによって
メインの腰の痛みが改善されてくることで
2番目だった右肩こりがはっきり分かるようになる。

選挙で上の順位の人がいなくなった場合、2位が「繰り上げ当選」する感じに似ています。(分かりにくい?)

人によっては…
自覚していない3番目の症状(例えば膝の痛み)も感じ始める人もいます。その方の状態によります。

ということで「痛みの場所が変わる」理由は
1番目が軽減した結果、症状の順位が変わり、2番目が浮き彫りになったから。

これは痛みに限ったことではありません。

それが次の「違う症状が出る」です。

違う症状が出る

痛み以外でも多い症状
「めまい」の方を例にします。

《メイン症状は「めまい」でフワフワする。》
(本人さんはそれしか感じていないですが、触診すると肩もガチガチ。)

女性に多い症状です。
実はこれも「痛みの場所が変わる」と似ています。

つまり治療やセルフケアによって
メインのめまいが落ち着いてきたら
無自覚だった2番目の症状(肩こり)がはっきりしてくる。

※臨床ではめまいも肩こりも同時期に解消し始める方が多いように感じますが。例が悪かったかな?

「違う症状が出る」理由は同じく
1番目が軽減した結果、症状の順位が変わり、2番目が浮き彫りになったから。

場合によって、2番目が悪くなって痛みや症状が上がってきていることがありますが、そこは注意をして観察していますのでご安心を。

痛みの性質が変わる

治療が進んでくると、このように変わることが多いです。

  • 痛みがズキズキから鈍痛に。
  • 痛みから張った感じに変わる

ハッキリした痛みがぼやけていくと、症状が軽減されていることが多いです。

感じない、感覚が鈍い人は要注意。

また触れられた感覚によって、状態の善し悪しも判断できます。

  1. 感じない、感覚が鈍い(最も悪い)
  2. 痛い(悪い)
  3. イタ気持ちいい(中間)
  4. 気持ちいい(良い)
  5. 気持ちいいのも薄れる(最も良い)

初診時に結構な割合でいるのが
1番の「感じない、感覚が鈍い」という方。

どんな方がそうなってしまうかと言うと
慢性的な症状の方、もともと感覚の鈍い方です。

ご本人さんは「痛みに強い」「我慢強い」と仰いますが、「感覚が鈍い」状態は身体のうつ状態だと私は思っています。

カラダに負担をかけ続け、それでも気付かないので身体の反応までも鈍く閉ざしている状態です。

こんな方はなかなか大変。
治療2~3回目までは大きな変化を感じない方もおられます。

大変ですが心配ありません。

治療やセルフケアで状態が良くなり始めると
1→2→3…となり感覚が出てきます。
(まず痛みを感じるようになります。)

だんだん4(気持ちい)や5(気持ちいいのも薄れる)になっていき、その時には元々の症状も相当楽になっています。

症状が変わらない場合は?

どんどん「症状が変わっていくことはいい傾向にある」ことで喜ばしいことです。

しかし治療を2~3回してみて

  • ほぼ変わらない
  • 状態がすぐ完全に戻る

そんな場合は治療方針が間違っている場合や、また別の問題が潜んでいる場合があるので、私も注意しています。

そこに早めに気付けるかが大切で
執着しすぎず、広い視点で観察するようにしています。

もちろんすべて正しい判断ができる訳ではありませんが、
「木(症状)を見て森(全体)を見ず」にならないように気を付けて、早めに軌道修正できることが治療をするうえで大事と思います。

まとめ

ということで、痛みの量や場所・性質が変わることはいいことである(ことが多い)し、きちんと感じられる状態になっていくことが改善に大事だよ、というお話でした。

この記事を書いた人

吉村 徳介

鍼灸師・柔道整復師の国家資格をもつ整体師。2児の父。
自分自身が悩まされた経験から《めまい・頭痛・腰痛》の治療が得意。「自分でも治せればもっとハッピー!」をテーマに患者さんにセルフケアの指導にも力を入れている。